ご挨拶

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第18回日本早産学会学術集会

大会長 鈴木 俊治

(女性生殖発達病態学 大学院教授)

この度、2025年12月13日(土)に第18回日本早産学会学術集会を、東京都文京区にあります日本医科大学 済生学舎1号館(教育棟)において開催させていただく運びとなりました。

今回のテーマは「早産に対するポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチ」です。ポピュレーションアプローチとは、御存知のように、集団全体に対して環境整備を行うことによって全体としてのリスクを低下させる一次予防であり、一方ハイリスクアプローチとは、リスクが高い個々を対象にしてリスクの改善を試みる二次予防です。両者をうまく組み合わせることによって早産をより確実に予防していく方法を見つけていくことを目的に、このテーマを決めさせていただきました。シンポジウムも、ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチに分けて組ませていただき、各々の分野の研究・診療で活躍されている先生方にシンポジウムを引き受けていただきました。当日は、ご参加のみなさまと一緒に熱いディスカッションができることを期待しています。

また特別講演は、非常にちいさく産まれてしまった児のケア・フォローアップ等について長野県立こども病院 副院長・総合周産期母子医療センター長の廣間武彦先生に、不安を抱える妊産婦さんの安心・安全を支えるための会話の方法について都立大塚病院 医療メディエーターの末吉美花先生にお願いしました。

本学会は2002年に東京早産予防研究会として故岡井崇昭和大学教授が設立され、現在、大槻克文理事長(昭和大学)のもと早産を減少させること主目的に日本早産学会として活動しています。日本医科大学では、竹下俊行元教授(2005年)、中井章人元教授(2009年、前学会理事長)、そして朝倉啓文元教授(2013年)が研究会を主催されており、私が日本医科大学4人目の開催担当者となることを大変光栄に感じております。

本学術集会を実りあるものとするために、川端伊久乃教授、桑原慶充准教授を中心として準備を進めております。みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

令和7年1月吉日

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